2012/07/01

炎(ほのお)のランナー


スポーツのおまつり、と言えばオリンピックですね。

今年は7月27日から8月12日まで、イギリスのロンドンでひらかれます。夜ふかししないように注意しましょう。

今から88年前(1924年)、このオリンピックがフランスのパリでひらかれたとき、こんなことがありました。エリック・リデルは、100メートルきょうそうに出るイギリスのだいひょうせんしゅでした。
ところが、100メートルきょうそうのしあいが日曜日になったので、「この日に走るのは神さまのみ心ではない」と信じて、出場するのをやめてパリで礼拝したのです。イギリスの人たちはおこりましたが、この話を聞いた別のせんしゅが、エリックに感心して「ボクのかわりにキミが400メートルきょうそうを走ればよい」と言ってくれました。そこで友だちに代わって400メートルを走ったところ、エリックがゆうしょうしたのです。

エリックはイギリスに金メダルをもってかえります。けれども、それからはもうオリンピックで走るのはやめました。そして牧師になるのです。牧師になって、イエスさまの物語をとおく中国まで伝えに行くためでした。

「イエスさまのことを知らない人がおおぜいいる中国に行くのが神さまのみ心だ」、そう信じて、そのように生きたのです。大きなお友だちは、映画『炎のランナー』をぜひみてください。
ちなみに、このエリックは43さいで死にました。1945年2月21日、もう少しで戦争が終わるというときに、中国にある日本軍の収容所において。