2012/10/01

3びきのやぎのがらがらどん


『3びきのやぎのがらがらどん』(福音館書店)はボクが大好きな絵本の一つです。

トロルという怪物がいる谷の上の橋を渡って、むこうの山の草を食べに行くヤギたちが主人公です。小さいやぎのがらがらどんが橋を渡ると、トロルが食べようとしますが、自分よりも大きなヤギが後から来る、と言って橋を渡ります。次に中くらいのヤギが橋を渡ると、やはりトロルが食べようとしますが、自分よりももっと大きなヤギが後から来る、と言って橋を渡ります。するとそのとき、もう大きいヤギのがらがらどんがやって来ていて、おそいかかろうとするトロルに戦いをいどみ、コテンパンのズタズタにやっつけてしまうのです。そして3びきのヤギはみんな橋を渡って草を食べ、丸まると太って冬を越した、というお話です。

このお話を読んだ大人の中には、「自分は戦わないでお兄さんたちを頼るのはおかしい」とか「甘えた子どもになる」と言って、子どもに読ませない人もあるそうです。でも、自分に勝ち目はないことと、負けたら食べられることを知っているのですから、お兄さんを頼るのはまちがいではありません。それどころか、とてもかしこいとボクは思います。お兄さんやお姉さんがいないお友だちもあるでしょうが、教会では「イエスさまが一番大きいヤギのがらがらどんですよ」と教えています。そう、イエスさまはあなたのお兄さんです(ロマ8.29)。イエスさまが、あなたの代わりにトロルや悪魔と戦って、必ず勝ってくださいます。そのためにも、自分が神の家族の子ども、イエスさまの弟、妹だと信じてください。