2014/04/08

村 岡 花 子

昨年の大河ドラマは『八重の桜』、今年は『軍師官兵衛』と、キリスト者が主人公の番組が続いています。もしかするとNHKに“その筋のひと”がいるのかも知れませんね。

ところで、朝の連続テレビ小説第90作『花子とアン』が始まりました。ボクは大好きな女優さんが主役なので欠かさず視るつもりですが、実はこのドラマの主人公花子もキリスト者です。

『赤毛のアン』の翻訳者として知られる村岡花子は、明治・大正・昭和にわたって波乱万丈の生涯を送りました。山梨の貧しい家に生まれ、現在の東洋英和女学院で英語を学び、山梨英和女学院で教師として働きました。その後、銀座の教文館で勤めながら翻訳家の道へ進み、震災や戦争を乗り越えて、子どもたちに夢と希望とを送り届けていきます。

戦後、日本中の若い女性たちの心をつかんだ『赤毛のアン』は、花子にとって生きた証とも言える作品でした。その主人公のアンのように、花子は明日に希望を抱きながら、信仰をもって生きたひとです。それは現在の日本基督教団大森めぐみ教会の信徒としての証しでもあったと言えるでしょう。

村岡花子の人生についての詳細は連ドラに譲りますが、調べてみて興味深かったのは、花子が翻訳した絵本で福音館書店から出版されている三冊です。バートン『いたずらきかんしゃちゅうちゅう』、ド-ハーティ『アンディとらいおん』そしてファティオ『ごきげんならいおん』。来月以降、この三冊を「こひつじ」で取り上げていきます。どうぞお楽しみに。