2014/08/03

議論のルール

フィンランドの小学生が作った「議論のルール」には当たり前のことが書かれてあります。

①他人の発言をさえぎらない
②話すときは、だらだらとしゃべらない
③話すときに、怒ったり泣いたりしない
④わからないことがあったら、すぐに質問する
⑤話を聞くときは、話している人の目を見る
⑥話を聞くときは他のことをしない
⑦最後まで、きちんと話を聞く
⑧議論が台無しになるようなことを言わない
⑨どのような意見であっても、間違いと決めつけない
⑩議論が終わったら、議論の内容の話はしない

いかがですか?すばらしいですよね。当たり前のことなのにすばらしい。そのように思える理由は何でしょう。それは、私たちの周りに余りにも多く、この十のルール(規則・規定・決まり)とは正反対の実態があるからではないでしょうか。それも「イイ歳をした大人」が幾つもの失態を引き起こしているように思います。例えば(特定の個人を誹謗中傷するつもりはありませんが)ある男性の議員たちが、違う党派とは言え、同じ議会の仲間である女性議員に野次を飛ばしました。その内容がその女性議員を傷つけるだけでなく、他の人々にも不愉快な思いをさせる言葉であったので、大きな問題となりました。なぜ、そういう言葉を聞かせるのかと言えば、要するに、自分の言葉を聞く人々への愛情が希薄だからではないでしょうか。

この点、フィンランドの小学生が作ったルールには、相手に対する愛情が詰まっていると思います。そして、この場合の「愛情」とは思いやりと言っても良いし、想像力、協調性、自制心、向上心、忍耐力、集中力、理性等々、いろいろな表現に置き換えられると思います。それだけに、会議や議論の場にだけ用いれば良いのではなく、私たちの日常生活全般において、特に子どもたちに対しては絶えず心掛けたいと願ってやみません。

まずは自分の家庭から。いや、まずは教会からご一緒に「議論のルール」を実践しましょう。