2015/05/17

ニュートンの模型

アイザック・ニュートンはイギリスの有名な科学者です。今から350年前(1665年)万有引力を発見したと言われています。

ニュートンは幼い頃は不遇でしたが、神を信じ、神の存在をよく他のひとに教えた人でした。

ある日、一人の技師がニュートンのためにすばらしい太陽系の模型を造りました。中央に金メッキの太陽があり、周囲に太陽系の序列順に水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星があります。それぞれの星は歯車とベルトによって連なり、レバーを廻すとそれぞれの軌道で規則正しく運行する仕掛けになっていました。

次の日、ニュートンの友人で神を信じない人がニュートンの自宅にやって来て、太陽系の模型を見つけるや否やレバーを廻し、その精巧な出来映えに感心して尋ねました、「これはすばらしい。この模型を造ったのは誰だい?」と。するとニュートンは真面目な顔つきで「誰もそれを造った者はいない」と答えました。友人は「君は僕の質問を分かっていないな。僕は『誰がこのすばらしい模型を造ったのか』と聞いているんだよ?」と言いました。それでもニュートンが「そんな人はいない。偶然できていたのさ」と答えると友人は怒って「君は僕を馬鹿にしているのか。そんな筈はない。誰かが造ったからここにあるんじゃないか。これを造った人は天才的な人物だ。それが誰なのかを教えてくれよ!」と言いました。

ニュートンはその友人の肩に手を掛けてこのように言いました、「君はこの模型が偶然にできたのではない、と言ったね。誰かが造ったからここにある、そう言ったね。そうさ、これは単なる模型だ。しかし、模型でさえそうなのだから、君は本物の太陽系をお造りになった神を認めるべきだよ」と。

この友人はニュートンに説得されて、宇宙の創造主である神さまを信じて洗礼を受けました。そして、このニュートンの自宅が現在、ウェストミンスター公立図書館になっているそうです。